限られた時間と予算の中で、英検1級に合格したい!という社会人の方をイメージしながら書いている。
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今この瞬間こそ英語レベルは高くはないものの、意欲はある、頑張って1級をとりたいーという社会人の方がいらっしゃるかもしれない。
どうすれば忙しい時間を割いて合格水準にまで到達することができるか。私なりの考えを提案させいただきたい。
まずは、基本的な文法をかっちり抑えることだ。英語は第1~第5文型(SV、SVC、SVO、SVO1O2、SVOC)から基本的に成り立っている。逆にいうと、何かメッセージを英語で発したいと思えば、この5パターンのうちどれかの形を活用すればいい。実にシンプルだ。
これをしっかり身に着けた上で、補足的なルール(関係代名詞、受動態など)も合わせて学んでいく。これで、もう大方、1級ラインが見えている。
私大の入試問題のように、重箱の隅をつつくような文法問題は解けなくて全く問題ない。「使える英語」を話す・書く・理解するうえで、こうした細かな文法はほぼ役に立たない。基本さえ押さえれば、英検1級は解けるし、書ける。
基本的な文法を抑えた上で、あとは一定のボリュームの英文を、読む+音読する。文章を読みながら、実際に使われた単語やイディオムをメモし、自分だけの単語帳をつくっていく。
流れは上記だが、実用的な参考書というのがある。私自身の経験からイチオシを紹介する。
【文法理解】
〇ビジュアル英文解釈(駿台文庫)
→上下2巻。毎回、適量の英文と日本語訳、文法解説が載っている。少しずつ文法を学んでいける(階段式)。1日1課、英文をノートに写す+訳を自分なりに書く+赤ペンで添削する~という作業をこなす。60課を消化した段階で、驚くほど実力がついていることに気づくだろう。
〇テーマ別英文読解教室(同)
→上記テキストの上級版。これをこなせば怖いものなし。テキストは超難関大学の入試問題。
【ボキャブラリー増強】
→無料の手作り用単語帳アプリ。これを駆使することで効率的に語彙を増やしていくことができる。
英語だけでなく、語学は「聞き流しで覚えられる」ものではない。非ネイティブはやはり、文法から入っていくしかない。逆にいうと、それが最短経路だと考える。自転車の乗り方(順番)を理解し、実践し、繰り返していくうちに、やがて乗り方そのものを忘れる(文法を意識しなくなる)。
大学入試で最も近いタイプの問題を出すのは東京大学だろう。小難しい単語や熟語を交えることなく、比較的平易な単語で読み込ませる内容の問題を解かせる。英作文も、要約問題もある。1級と比べると東大のほうがまだやさしい。なので1級対策がそのまま東大対策になる。受験生の子供さんがいたら、親子で1級にチャレンジするのも熱くていいかもしれない。
主要5教科のうち、英語だけは勉強するものではなく楽しむもの(友達をつくる手段)だと考える。ぜひぜひ、関心のある方は一緒にがんばりましょう。
~お読みくださり、ありがとうございました~