おじさん少年の記

疲れた時代に、癒やしの言葉を。からだはおじさん、こころは少年。

【歩き旅と思索】仏教

初めに言葉があった そこから人間の世の中が始まった これは間違いない 聖書の指摘するとおりだ 一方で、その言葉が生まれる以前から世界はあった それは恐竜が地上を闊歩していた時代であり、微生物すら登場する以前の原始地球の時代である 世界は、言葉が…

God of drink

i am a kind of Non-bee, which means those who love drinking. yes drinking gives me much fun , excitement not only drinking itself but chatting with guys is also fun everytime i drink with people, i get so upbeat and very often carried away…

【ショートショート】「倍返し」の世界

21☓☓年。時の内閣が一つの法案を提出した。 俗称「倍返し法」 国も会社も地域も、争い諍いが絶えない。 技術が進んでも、人のこころまで進歩するわけではない。それが悲しい現実だ。 弱い者はいつまでたっても弱いまま。ジャイアン、もとい、強者はどこま…

歩き旅と思索

私は大学2年生のころから歩き旅をしている。 ひとつのまちを出発し、日が昇っている間は歩き、どこかあたらしい土地で休む。 日が明けたら、再び歩く。次の土地に着く。休む。次の日も同じだ。 こういう形で点と点をつないでいき、振り返るとおそらく200…

与奪

苦しいけど、人生は与えた者勝ちなんだろう 騙されて奪われても、それは負けではない 与えて微笑んで手を携えてする人間が、最期に暖かみで迎えられるのだろう 苦しいかもしれない、その上で与えてシェアして、 分かち合ったことごとを喜べる人生を送ってい…

【短編】異次元居酒屋

長らく呑兵衛をやっているが、こんな面白い居酒屋があるとは知らなんだ。 あれは先日の週末だ、私は郊外の自宅に直帰するのももったいなく、いつものように新橋SL広場に向かった。 これから酔いどれていくであろう背広姿の中年連中を眺めているだけで、寂し…

walking space

ive been enjoying walking travel for around 20 years start from one town, walk all the day long, reach some town, pitch a tent, the sun rises, then walk again. thus ive walked along the seashore of half of japan. as you might know, japan i…

40と創作

40を超えて初めて短編小説を書き始めた 空想に身を任せ、書きたいように物語を展開させる 弱い者が弱いままで救われるような、そんな世界を描くよう努めている これが実に楽しく、書き進めること自体がストレス発散であるとともに自らに養分を与える手段と…

【ショートショート】しあわせメーター

IT系のスタートアップが斬新な商品を売り出した。 「しあわせメーター」 ぱっと見はメガネだが、縁についているボタンを押すと、目の前にいる人の幸せレベルを数値化してくれる。 日曜の空いた電車で、私はたまたま向かい合った初老の女性にフォーカスしてみ…

脱・独我論考

学生のときから妙な考えに苦しめられてきた 一言でいうと「独我論」だ 世の中で唯一間違いない真実とは、「考える私」しかないという思想である 手に取るカップ、遠目に映る白雲など、あらゆるものは ただ私が眼で受け止めているだけの感覚であり、瞳の向こ…

若い人の中にも気配りが効いて周りを和ませてくれる人がいる どちらが学ばせてもらっているのか分からない だからこの世の中は続いているのだろう 乾杯

【SF短編】7色の星

宇宙は探検するほど発見がある。自分たちの常識がいとも簡単に覆されるのは、多少ショッキングではあるが、驚きと喜びがはるかに優る。 知れば知るほど、己の視野の狭さに思い至り、頭が垂れる。 ともあれ、こちらの星もまた我々地球人にとっては奇想天外な…

【SF短編】こころめがね

23××年××月××日 快晴 手記を綴りだしてからもう何年になるだろう。人生も折り返し点を過ぎると、何やら自らの足跡を残したくなるようだ。 それにしても、市場にあの商品が登場してから、世の中は一気に変わったと感じる。私の半生も、そしておそらく地球上…

【SF短編】繰り返しの未来

私は遂にタイムマシーンを発明した。 苦節50年、長かった。ああ、気づくともう喜寿だ。 感慨にふけっている暇はない。往生こいてしまう前に、見たいものを見ておくことにしよう。 ふっふ、私が見たいものは、古代の恐竜やら近未来の文明生活やら、ミーハー…

【SF短編】過去なき世界

その惑星の住民は、見た目こそ我々地球人と似ていたが、決定的に異なる特性があった。 過去がなかったのだ。 正確にいえば、彼らは過去への関心が極めて薄かった。その代わり、目の前の「今」に注意力のほぼすべてを注いでいた。未来については、あくまでそ…

【SF短編】未来の天動説

今思えば、100人を乗せた宇宙船「cosmo ship」が初めて彼の地に着陸した瞬間が、地球の我々にとって興奮と期待のピークだったのかもしれない。 西暦28XX年。人類は遂に念願の火星植民化を果たした。地球は温暖化が加速し、南北の氷河が溶け、陸地は狭ま…

【随想】輪郭

名前をまとうと、そこに個性が現れる 個性は輪郭を伴う 輪郭は、自と他を分ける境界線である そこから相互作用が生まれる あるときは発展であり、あるときは対立である 今の世の中は、対立が幅を利かせているようにみえる 本来は名も無い統合体が 己が内の分…

【短編】経済!経済!経済?

首相の串田は鬱々としていた。 「最強の決めゼリフだと思ったのだが・・」 先日の党首討論で繰り出したフレーズは、期待と裏腹に世間の反発を招いた。「経済!経済!経済!って、そらぞらしいわ。庶民の懐事情も分からん人間がえらそうに」 ブレーンたちと練…

経済、経済、経済!

これだけじゃ国民に響かんよ。 この後に 「こづかい、こづかい、こづかい!ご家庭のこづかいもアップを!」 ここまで呼びかけたら、世の中のサラリーマン票をもろともゲッチューできたのにぃ〜

大切なもの

こないだ、講演会を聞いて心に響いた言葉があるのでここに書き留める。 「大切なのは最終学歴ではなく、最新学習歴だ」 これは叱咤であり、励ましでもあると感じる。 過去にこだわることなく、今に向き続けよ。 そのとおりだ。 この姿勢は、できることなら自…

戦争に思う

生まれたからには友達がほしい けんかはしたくない そもそも、ぼくはつよくない 敵にもならないよ ただ一緒に空気を吸って、見上げよう

I think therefore....

“I think, therefore I am” Great. But…..is that so? I’m sorry sir, but things don’t seem to be so simple. Yes I am thinking right now, but it doesn’t necessarily mean “I” exist. You take the existence of “I” for granted. But “I” is not some…

SPEECH TITLE: Are we connected or isolated?

In the age of smartphone, we are seemingly getting closer and closer with one another. We can talk to anyone on the earth , with the help of applications, like Line , Zoom or Skype. It seems that we have overcome the limit of geographical …

Speech Title: How to survive the generative AI age

Today I would like to share ideas with you about generative AI. Like the ChatGPT. Yes, ChatGPT is really really useful. It helps us write reports,summarize documents , and even translate them into any language we want. Oh, what a great par…

折々に老父母の暮らす実家に帰るようにしている 親父はもう80前だ 昔のいかめしい父親とは違う 動きはのろく、なぜかやさしい 両親とも日頃はろくに外にも出ず 食べてはよこい、風呂に入ってはよこうている ほとんどあの世に片足突っ込んでいる それで何が…

【短編】再起

吉崎主水(もんど)は誰もが畏れ崇める剣士であった。 西国の大藩の剣術指南役。色褪せた木刀一本のみを携え、休むことを知らず藩士たちとの稽古に明け暮れる様は、さながら武者魂の体現者であった。 恵まれた体躯。瞬間の隙を見抜く洞察力。武者の誰もが切…

Essay: ME

What is me? My appearance? Then, just close your eyes. Im still here. I am not only the appearance. My voice? The way I talk? Then , just cover your ears. Im still here. What makes me doesnt necessarily depend on how I look, talk, everythi…

【随想】個と全

午後の柔らかな陽射しに誘われたかのように、色褪せた一枚の葉が枝の元を離れた。 初めて体験する己の自由を喜ぶかのように、無限に広がる空間をヒラヒラヒラと舞った。 やがて湿り気を帯びた大地に触れ、永遠に動かぬものとなった。 ついさきほどまでは、一…

寅造と落ち葉

暗闇の中に、童子の笑い声が響いた。 自分の幼少期を思い出すようで、こころが少しばかり甘酸っぱさでにじんだ。 あともう少しで米寿を迎えるところだった寅造は、猛暑にやられたか、居間でばったり倒れた。いっときは意識を失った。たまたま里帰りしていた…

【ざんねんマンと行く】 ~第44話・日常に埋もれゆく性(さが)からの脱皮(上)~

ブルルルル枕元でスマホのバイブ音が響いた。日曜の朝なんだけど、今日も今日とて早いこってすなあ。人助けのヒーロー・ざんねんマン。活動が知られるにつれ、来客・電話・各種勧誘のアプローチも増えてきた。布団でぬくぬくと過ごす時間が短くなるのはちょ…