おじさん少年の記

疲れた時代に、癒やしの言葉を。からだはおじさん、こころは少年。

【歩き旅と思索】 34・体力がなくても楽しめる

~簡単な自己紹介はこちらです~

 

地点から地点へと歩いてつなぎ、日本列島の広さを実感する。

 

目をつむり、それまでに歩いた光景を順々に思い浮かべると、脳内グーグルマップができあがる。歩いてつなぐ旅の醍醐味の一つだ。

 

この旅のもう一つよいところがある。体力がなくてもできるということだ。私は運動という運動がとことんダメで、運動会は1年で最も楽しくない日だった。そんな人間でも、歩くだけならできる。

 

お天道様が昇っている間、体に無理のない範囲で、両脚を動かす。一歩一歩にそれほどの感動や変化はないかもしれないが、それが1日に及び、3日となり、1週間ともなると、いつしか風景も変わり、人々の言葉も色合いが移ろい、思いのほか遠くまでやってきたことを実感する。

 

歩き旅は学生時代からしている。夏休み、春休みなどを使い、会社員となってからは短く二泊三日といった旅をしている。最近はどうも忙しく1年に1回程度だが、振り返ると2000キロ以上は歩いたことになる。

 

登山家のようなダイナミックさも、マラソンランナーのような見せ場もないが、体力がないなりに、続けることで、それなりの醍醐味を見出し、書くということを通じて何か感じるものを伝えることができる。

 

齢を重ね、もう両脚が動かなくなったら、車いすで移動し続けたい。

 

体力に自信がない、運動音痴だ、そんな方はぜひ、歩き旅をレジャーの一つに加えてみることを提案したい。

 

~お読みくださり、ありがとうございました~