限られた時間と予算の中で、英検1級に合格したい!という社会人の方をイメージしながら書いている。
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英検は準1級、1級と階級が上がるにつれて文章題のボリュームが増してくる。見慣れない単語や表現がいくつも出てくる。そのたびに慌ててしまいそうになるが、文脈の中から類推する習慣をつけておけば、ある程度は語彙不足をカバーできる。
単語・イディオムについては、市販のテキストが何冊も出ている。そちらを活用されている方もたくさんいらっしゃるだろう。ただ、それだけが解ではないと思う。私は「今」「実際に」使われている言葉を吸収したいと思い、テキストは使わずニュースサイトなどを通じて拾った単語帳を自前で作った。それしか使わず、合格した。
世の中は現在進行形で変化している。言葉もそうだ。新しい単語や概念が生まれ、広がっていく。それが定着すると、派生した単語や表現も現れてくる。やはり常に「今」「生」を追い続けていくことが大切であり、効率的であり、エキサイティングだと感じる。
例えば下記のニュースを参考にしよう。
https://www.voanews.com/a/us-urges-americans-to-leave-russia-quickly-/6766867.html
ロシア情勢の緊張の高まりを受け、米国政府がロシア在住の二重国籍取得者(米国+ロシア)に対し、国外避難を呼びかけたーというものだ。
たとえばこのニュース1本だけでも、実践的で今後さらに使われるだろう単語や表現が多数現れている。
・dual-citizenship(二重国籍)
・be conspricted(徴兵される)
・military service(軍役)
・(russian) authorities (ロシア当局)
軍事用語が多く実用性があるか疑問に思われる方は多いだろうが、これからも当面はこうした単語が英語サイトに何度も何度も登場してくるだろう。こうしたニュースに日常的に触れていると、すっかり慣れ、自分の言葉として身に着けることができるようになる。
英検2次試験のスピーチでは時事ネタが取り上げられることも多い。こうした単語をスラスラと口に出せるようになると非常に頼もしい。
ニュースサイトでは、慣用句や基本的な単語の使い方も非常に勉強になる。
・on short notice(すぐに、直ちに)
→すぐには~できない、といいたいときに使えそうだ。覚えとこ。
・express concern(懸念を表明する)
→やや深刻な不安を表現したいときに、このconcernという言葉がぴったりは まりそうだ。ふむふむ。
・freedom.....are not guaranteered(・・の自由は保証されていない)
→法的に、国家的に認められていない、というニュアンスがguaranteeという言葉には含まれているのか。参考になった。
こういう形で、ニュース原稿1本から相当量の生きた表現を吸収することができる。何より、世の中の動きをつかめる。おしきせのテキストからは得られない学びと気づきがある。
それにしても、米国がロシア在住の国民に国外脱出を強く呼びかけるとは、踏み込んだものだ。よほど危機感が高まっているのだろう。ロシア側が常軌を逸した行動に出ないことを祈る。
話を英語学習に戻す。どのサイトを参考にするかは、それぞれの英語学習者のレベルと興味関心によるので一概にどこがいいとはいえないだろう。気軽に、redditなどの投稿に目を通しながら、発掘していくといいのではないかと思う。
英語を学習中の皆さま、一緒に頑張りましょう。
~お読みくださり、ありがとうございました~