おじさん少年の記

疲れた時代に、癒やしの言葉を。からだはおじさん、こころは少年。

【サラリーマンの英検1級攻略術】~21・実際に使われた文脈のまま覚える~

限られた時間と予算の中で、英検1級に合格したい!という社会人の方をイメージしながら書いている。

 

※簡単なプロフィルはこちらになります

 

単語、イディオムは幾ら覚えても充分ということはないだろう。

 

なるべくたくさん覚えたい。それが1級合格につながる。ただ、覚え方にも工夫が必要だ。市販の単語帳を味気なく覚え込んでいくだけが道ではないと思う。

 

私は徹底してあることを貫いた。

 

実際に使われた文脈のまま覚える

 

ということだ。例えば英語ニュースの文章。「この表現(単語・イディオム)は使える」と思ったら、文章をそのままノートに写す。こうすることで、該当する表現の生きた使い方を修得できる。

 

例えばBBCニュースを例にあげてみる。最近の配信記事で

 

Ukraine anger as Macron says 'Don't humiliate Russia'

 

という見出しの記事があった。フランスの大統領が、ロシアを侮辱するな、対話のテーブルにつかせることが大切だーと主張したことに対し、ウクライナ当局が反発した、という話だ。

 

ニュースそのものはさておき、今すぐにでも使いたくなる表現が実に多い。例を挙げると

 

Italy's Prime Minister Mario Draghi has aligned himself with Mr Macron, suggesting Europe wants "some credible negotiations".

 

イタリアの首相はフランスに足並みをそろえたーというくだり。下線部のような表現をする。ふむふむ。「~と一直線上にならぶ」という表現はよく in alignment with...というのを使うが、動詞として使うときはこのように表現するのか。

 

勉強になった表現は、そのまま単語帳(アプリ)に書き込んでいる。単語帳は片面に問題を、裏面に正解を書き込むが、私の場合は

 

〇片面(問題)

→「~と足並みをそろえる(~と同調する)」「a- oneself w-(←これはイディオムを思い出す誘い水) 」

 

〇裏面(正解)

→「align oneself with...

(段落を変え、具体文も載せる)「Italy's Prime Minister Mario Draghi has aligned himself with Mr Macron

 

上記の赤い部分が実際に書き込む内容だ。この形で単語帳をつくり、めくり、生きた形で表現を体にしみこませている。

 

市販の単語帳は、出題の可能性が高いものを集めてはいると思うが、果たして生きた形で身に着けられるか、疑問がある。その表現が英語圏のメディアや日常会話で本当に使われているのか、分からない。一方、上記の方法であれば、新鮮で実践的な表現のみを、効率的に覚えることができる。しかも、楽しい。表現を覚える感動がある。自分で、自分の感動する表現を発掘し、吸収していくのだ。

 

少なくともこのやり方で合格できたので、「私は市販の単語帳だと三日坊主でぜんぜん進まん」という方がいらっしゃったら上記方法をおススメしたい。英検1級のみならず、2級3級志願者も同じだ。

 

~お読みくださり、ありがとうございました~