おじさん少年の記

いつまでも少年ではない。老いもしない。

【サラリーマン、家系図をつくる】18・意外に時間とのたたかい

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ojisanboy.hatenablog.com

 

家系図づくりは、時間とのたたかいだと考える。動き出してみると気づく。歴史の足跡は日がたつほどに形が崩れていく。早く、的確な方法で、文献として形にとどめる努力が大切になる。

 

多くの家庭で、仏壇などに明治期ごろまでの家系図が保管されているはずだ。最近はないケースも少なくないかもしれないが、実家や一族の本家筋には必ずあるだろう。これは家系図づくりの一丁目一番地となる。

 

なんだ、たいして難しい話じゃないではないか。そう思われるかもしれない。だが、こうした一次ソースも、それを保管する家庭とのつながりが薄れていくほどに確認が難しくなる。

 

旧来の本家・分家制度は、戦後、急速に形を失っていった。もはやどの家が本家で、どれが分家なのか、分からないという方も少なくないだろう。


一族の詳細な関係を知っている人物は、おおむね高齢だ。その貴重な知識を頼りにできる時間的余裕は、それほどない。

 

誰が、どんな資料を持っているのか。一族にはどんな歴史があるのか。誰に聞けば、さらに詳しい情報を知ることができるのか。

 

こうしたことを知り、理解する人物に当たることができれば、家系図づくりは一気に進む。逆にいうと、キーマンをつかまえられなければ精度はガクッと落ちることになる。

 

家系図づくりに興味を持つ人は各家庭・一族の中でも多くはないだろう。お金にならないし、誇れる歴史も見つからないかもしれない。ただ、こうしたことに興味を持つ存在がいることで、歴史のバトンを次の世代につなぐことができる。

 

少しでも関心を持った方がいらっしゃれば、早めに動き出すことをおすすめする。歴史は、何もしなければ日がたつほどに輪郭を失っていく。生き生きした形をとどめておくためにも、「思い立ったが吉日」の精神で取り組むことが大切になる。

 

~お読みくださり、ありがとうございました~