先祖の先祖の、そのまた先祖の・・・と「人」をたどっていくのが家系図づくりの基本だろう。
ただ、情報はこれだけではない。「土地」も貴重なソースとなる。
全国各地の法務局では、明治以降の土地の所有者名を記した資料(旧土地台帳)が保管されている。閲覧することができる。面白い情報と出逢うかもしれない。家系図づくりに取り組まれている方には検討をおすすめする。
私の場合、実家が築100年近くあったこともあり、代々ここで暮らしてきたのだろうと推測していた。明治直後はどの世代が暮らしていたのか、知りたくて法務局を訪ねた。
そこで、驚くべき発見をした。
実家のある土地には、明治直後、まったく知らない名字の人が暮らしていた。土地所有者が違っていたのだ。
これには驚いた。この土地で、代々暮らしていたわけではなかったのだ。明治のどこかの時期に、今の土地を購入したようだ。
それまで、一体どこで私の先祖が暮らしていたのか。これは残念ながらはっきりしない。ただ、本家の屋敷があったところは分かっており、おそらくその周辺なのだろうと推測している。
一つの情報を得ると、新たに分からないことが生まれてくる。家系図づくりとはそういうものなのかもしれない。答えも落ちもないミステリーを読み進めていくような感覚で、歩みを続けていきたい。意外と、楽しい。
~お読みくださり、ありがとうございました~