私たちが立っている地点から、地球上のあらゆるものを見ることはできない。
地球が丸いからだ。
ある地点からぐるり360度を見渡したとき、何かの対象が見える限界が「地平線」だ。
実は、宇宙にもそれに当てはまるゾーンがあるという。
イベント・ホライゾン(事象の地平面)
私は文系人間なもので詳しいことは分からないが、かみくだけば地球の地平線と同じようなもので、そこから先は見ることができないのだという。
宇宙空間は、光を上回るはやさで膨張を続けている。地球から離れれば離れるほど、その速さが増していく。光よりも空間の膨張スピードが速くなったゾーンでは、発した光が地球に永遠に届かない。そのゾーンにあるものを、我々が目にすることはない。
このため、私たちから離れたもののうち、遠いものからだんだんと見えなくなる。
今、130何億光年先の天体が見えた、といわれるようなものも、はるか未来のことだが、永遠に目にすることはなくなる。
私たちが目にできるものは、重力的につながりあっている「局部銀河群」(私たちの天の川銀河や、周辺のアンドロメダ銀河など数十の銀河の集まり)しかなくなる。
とってもさみしい。が、これが現実なのだそうだ。
今眺めることのできている、はるか遠方の銀河を、まぶたに焼き付けておきたいものだ。
~お読みくださり、ありがとうございました~