おじさん少年の記

疲れた時代に、癒やしの言葉を。からだはおじさん、こころは少年。

【サラリーマン・宇宙感動記】19・太陽系のほうが傾いている

仕事やら何やらで気疲れが増すときほど、宇宙のことを考える。特に布団をかぶっているときにあれこれ空想を膨らませる。

 

すると現実の悩みやストレスから不思議なほどに解放され、子供心さながらの楽しくてワクワクする気分でこころが満たされる。お勤め、家事、育児などさまざまなことで疲れを感じている方々は、ぜひ一度宇宙妄想で癒しのひとときを楽しむことをおすすめしたい。

 

少しばかり宇宙にまつわる知識をつけてから夜空を見上げると、面白い事実にいろいろと気づく。

 

地球、かなり傾いているんか。

 

夜空を彩る演出として誰もが知るのが、夏の天の川だ。南の空を見上げると、左上から右下に向かって星々の帯がずらら~と流れているのが分かる。

 

それにしても、どうして星の川は傾いているんだろう。

 

その答えは、川のほうにはない。私たちの地球と、それを包む太陽系にある。

 

地球や火星、木星といった惑星は、ほぼ同じ水平面上を延々と走り続けている。その中心にあるのが太陽だ。言い換えると、私たちの太陽系は、太陽を真ん中に据えた巨大な1枚のディスクだ。

 

その太陽系(ディスク)も、天の川銀河という星々の集団の一員として、中心部(巨大ブラックホール)の周りを走っている。

 

天の川銀河を織りなす星々も、大半が実は同じように一つの平面上を走っている。いうなれば「天の川ディスク」だ。太陽系もこのディスクに乗っかって走っている。

 

ただ。この太陽系ディスク、実はかなり傾いて天の川ディスクの上を回っている。だからこそ、地球から眺めたときに天の川が傾いてみえる。

 

傾いているのは天の川ではなく、私たちの太陽系のほうだったのだ。

 

そのことを知った上であらためて天の川を見上げる。

 

おお、太陽系ってこんなに傾いてたのか。

 

そもそも、こんなに大きなディスクが広がっていたのか。

 

SFでも3Dでもバーチャル画像でもなく、リアルで壮大な空間が広がっていることに気づき、茫然とすることだろう。

 

そんなことに心を奪われていると、日ごろの悩みや不安はどこかに飛んでしまう。ありがたいことだ。

 

ちょっとの知識で、夜空の深みが一層増してくる。

 

~お読みくださり、ありがとうございました~