おじさん少年の記

いつまでも少年ではない。老いもしない。

【サラリーマン、家系図をつくる】3・除籍謄本の活用法

私は片田舎に暮らすしがないサラリーマンだ。10年ほど前、親父から家系図づくりを頼まれ(本気ではなかった)、何となくやる気になって取り組んだ。約4か月で、父を含めて17代上までさかのぼった(戦国時代末期)。

 

~概要につきましてはこちらをご参照くださいませ~

ojisanboy.hatenablog.com

 

前回の投稿で、除籍謄本の活用法について書いた。もう一つ、除籍謄本についてぜひご書いておきたいことがある。

 

それは、直系(父の父の父の・・・)だけでなく、樹状的に先祖をたどる上でも非常に役立つ、ということだ。

 

私は当初、父の直系を調べるべく資料調査を始めたが、除籍謄本をじっくり眺めるうち、「これなら親父の母方もたどれるな」と気づいた。祖母のことだ。

 

除籍謄本には、性別によって記載情報に差があるわけではない。誰の長女として生まれ、いつ誰に嫁いだ、ということが書いてある。ならば、何も親父の直系だけにこだわらなくてもいいじゃないか。途中でそう考え始めた(優先順位は直系ルーツの調査をトップに置いてはいたが)。

 

父方の祖母は他県から嫁いできた。従って、祖母の両親の除籍謄本を入手するには県をまたいで現地の役場に足を運ばなければいけない。私の場合は仕事でしばらく忙しくて行く暇がなかったが、たしか夏に短い休みをとり、旅行ついでに役場で資料を入手した(ちなみに10年近く前の話。コロナ下での県をまたいだ移動はしておりません)。

 

このような形で、直系をたどる旅とはもう一つ、扇のように父母の父母の父母の・・という形での家系図(樹状家系図というようだ)づくりも進めた。

 

これもまた、相当に面白かった。なんといっても、祖母の両親あたりになるともう、苗字すら知らないケースがたくさん出てくる。実に珍しい苗字の先祖を見つけたときは、「あ、これは侍の関係かな」。明治初期の先祖の一人で「佐藤一郎」という方を見つけたときには「うわ、めちゃくちゃベタな名前だ」と申し訳ないながらも突っ込んでしまった(ご先祖様、ごめんなさい)。

 

まあこのような感じで、除籍謄本をたぐっていくだけで実に面白い先祖辿りの旅を楽しむことができた。さまざまな苗字の先祖が登場してくる。どこかで、意外な有名人とのつながりが見えてきたりする。

 

除籍謄本については、シェアしたい内容はだいたい以上となる。次回は、明治から「上」を目指す場合にとった手段についてお話ししたい。