おじさん少年の記

いつまでも少年ではない。老いもしない。

【サラリーマン、家系図をつくる】7・過去帳より昔の先祖を調べる方法

~簡単な自己紹介はこちらです~

 

ojisanboy.hatenablog.com

 

多くのご家庭には過去帳があると拝察する。亡くなった祖父母やその両親、そのまた両親・・と続いていく。

 

ただ、よほどの名家でない限り、明治期あたりまでさかのぼったところで途切れているところが大変ではなかろうか。

 

ここから上を、どうたどるか。私の実体験を踏まえて提案したい。

 

最も効果的な方法は、お墓を調べることだ。一族の墓が眠る地に足を運び、墓石の一つ一つについて、正面・両サイドに刻まれた文字を解読していく。スラスラとはいかないので(苔むしていて読みづらいこともある)、とりあえずデジカメなどで撮影してデータ化する。

 

先祖、その両親、その両親ーと代々のお墓が並んでいるはずだが、誰と誰が親子関係にあるのか、そうそう簡単には分からない。解き明かすカギは二つある。

 

①没年から親子関係を推測する

②墓石に刻まれた戒名を調べ、親子関係を推測する

 

①については比較的簡単だ。亡くなった時代から(例えば享保など)、同時代に生きた人を夫婦ないしは兄妹と推測することができる。墓石の側面には「◎◎妻」などと関係が書いてあることもあるので、大いに参考にしたいところだ。

 

②についても意外とヒントが詰まっている。私の場合、ある代の戒名(夫婦)で「到」「岩」「接」といった文字があった。その二人の時代からややくだった時代(30年程度)に没した人(特定の一人)にも、同じ文字がたまたまあった。こうした関係から、二人とこの人物は親子関係だろうと推測した。これはもちろん個人的な推測に過ぎないが、同じ墓地に葬られていることなどから、あながち的外れではないと考えている。

 

私はこの手法を使い、江戸後期から上に4代分をさかのぼることができた。

 

以前書いたが、私の家は「分家」であると父から聞いていた。本家とされる方にも協力を仰ぎ、本家の過去帳(戦国末期~現代)をコピーさせていただくこともできた。さあ、これで家系図の完成だ、そう期待していたが、簡単にはいかなかった。

 

私、父、祖父・・と分家のルーツを現代から上にたどっていき、上記の方法などで江戸中期ごろまではさかのぼることができたが、分家当主の名前(俗名・戒名)を本家過去帳の中に認めることができなかったのだ。

 

困った。分家といいながら、どこで枝分かれしたのか分からない。このままだと、うちは本家とされる家とは縁もゆかりもないという話になる。

 

本家の過去帳には歴代当主の兄弟姉妹が無数に記載されていた。しかし、男の名前に該当する人物は見当たらなかった。

 

数週間ほど、頭を抱える日々が続いた。

 

突破口を切り開く上で手がかりを与えてくれたのが、分家の墓地だった。この点については次回詳細に記載したい。どなたかのお役に立てれば光栄だ。

 

~お読みくださり、ありがとうございました~