おじさん少年の記

疲れた時代に、癒やしの言葉を。からだはおじさん、こころは少年。

40と創作

40を超えて初めて短編小説を書き始めた

空想に身を任せ、書きたいように物語を展開させる

弱い者が弱いままで救われるような、そんな世界を描くよう努めている

これが実に楽しく、書き進めること自体がストレス発散であるとともに自らに養分を与える手段となっている

世の中は不条理が幅を利かせている、強いものが勝つ、しばしば裏切りが歴史をつくりあげている

だけれども、本当は弱い者だってそのままであって赦されるはずだ

知恵が回らず、気配りが行き届かず、行間を読めず、裏側を見抜けない浅学非才な人間にだって、そこにそのままにあって受け入れられる空間があるはずだ

私はそう信じる

私という個人の、40数年の履歴で培った視点なり弱みなりいたらなさを、恥じることなく、包み隠さず、文字にし、起承転にし、展開させ

どこかで自己否定に苦しんでいる人が、もし拙文に目を通してくれたら、少しでもやすらぎを見出してもらえるように、意識している

それにしても、物語を書くことは本当に楽しい

自分自身を発見する旅をしているようで、幸せを感じる