~簡単な自己紹介はこちらです~
博多から唐津までの歩き旅で、一つ心すく出会いがあった。
これは記録しておかねばと思い、旅日記とともにブログ上でも書き残すことにしたい。
それは、地域の人々の気持ちいい挨拶だ。
福岡県糸島市、なかでも古代・伊都国があった一帯を歩いていると、ちびっ子からお年寄りまで、あらゆる世代の方から気さくに声をかけていただいた。
ある老婦人は、すれ違いざま、十年来の知人であるかのように「おはようございます」と素敵な笑顔で魅せてくださった。
うなずくような仕草、少し上目遣い。品の良さがあふれていた。
地元のスポーツ少年団のちびっ子たちも、ランニングですれ違いざま「こんにちは」「こんにちは」。最後尾のコーチ・監督は帽子を取って会釈。こんな素敵な挨拶をされたら、この土地が好きにならずにいられないではないか。
挨拶は、なんということのない日常の行為だが、人と人の心をつなぐ実に大切な文化だ。
それは不特定多数の人であるれる大都市よりも、顔と顔が分かる地方・田舎のほうでいま少し残されているように感じる。
この伊都国のような文化が、世代を超えて息づいていてほしいと願う。
無数の古墳が今も大切に保存され、弥生の昔と変わらぬであろくのどかな小春日和の中、しみじみ感じた次第。
〜お読みくださり、ありがとうございました〜