おじさん少年の記

疲れた時代に、癒やしの言葉を。からだはおじさん、こころは少年。

【歩き旅と思索】 47・博多~唐津を歩く(付記)

~簡単な自己紹介はこちらです~

 

博多から唐津までの歩き旅で、一つ心すく出会いがあった。

 

これは記録しておかねばと思い、旅日記とともにブログ上でも書き残すことにしたい。

 

それは、地域の人々の気持ちいい挨拶だ。

 

福岡県糸島市、なかでも古代・伊都国があった一帯を歩いていると、ちびっ子からお年寄りまで、あらゆる世代の方から気さくに声をかけていただいた。

 

ある老婦人は、すれ違いざま、十年来の知人であるかのように「おはようございます」と素敵な笑顔で魅せてくださった。

 

うなずくような仕草、少し上目遣い。品の良さがあふれていた。

 

地元のスポーツ少年団のちびっ子たちも、ランニングですれ違いざま「こんにちは」「こんにちは」。最後尾のコーチ・監督は帽子を取って会釈。こんな素敵な挨拶をされたら、この土地が好きにならずにいられないではないか。

 

挨拶は、なんということのない日常の行為だが、人と人の心をつなぐ実に大切な文化だ。

 

それは不特定多数の人であるれる大都市よりも、顔と顔が分かる地方・田舎のほうでいま少し残されているように感じる。

 

この伊都国のような文化が、世代を超えて息づいていてほしいと願う。

 

無数の古墳が今も大切に保存され、弥生の昔と変わらぬであろくのどかな小春日和の中、しみじみ感じた次第。

 

〜お読みくださり、ありがとうございました〜