SF映画の中でも必ず人気を集めるジャンルが、隕石衝突ものだろう。
代表例がアルマゲドン。ほかにもディープインパクトなど誰でも知っている作品がある。
まあ、いざ地球にでかいのがやってきたときは、バンザイするしかないのかなとも思う。だがどっこい、「そうはさせじ」とガチな回避訓練が最近展開されていた。
テレビや新聞のニュースでご存じの方も多いと思うが、おさらいの意味も込めてご案内させていただきたい。
地球から約1000万キロと相当離れたところを公転する小惑星・Dimorphos(ディモーフォス、直径160メートル)。これにNASAが探査機「DART(ダート)」を秒速6キロの神速で直撃した。それは日本時間の9月27日午前8時14分のことだった。
ディモーフォス自体は地球に衝突する可能性はない。それもあり、わざと物体を超高速でぶつけてどれだけその軌道をずらすことができるかを確かめるのが衝突実験の狙いだ。結果はまだ分からないが、成果によっては今後の隕石・小惑星回避対策に活かせるかもしれないという。
とまあ小難しいことはさておき、実はこれライブ中継されていた。私は見損ねた。残念!しかしユーチューブで動画が残されているので追体験できる。
ちょっと信じられないが、見ていて超ドキドキする。マジか、マジでこれからあの小さい白い丸い天体にぶつかるのか。半信半疑。ニュースキャスターは冷静を装い、実は緊張興奮している様子がうかがえる。
NASAから中継している女性は明らかに興奮している。こっちのほうが素朴で共感できるぞ。途中から登場する熟年男性は落ち着いている。私はNASAから中継している女性のリアクションのほうが好きだ。
いやあ、ぶつかった。すごい。
地球から月までの距離が約38万キロ。その30倍はある遥か彼方を飛び続ける小惑星に、見事ダーツを当てたのだ。「ダーツの旅」もびっくりだ。
衝突実験の成果がリリースされたらまたシェアしたい。
ちなみに、NASAによると現在発見されている小惑星のうち、地球に衝突しかつ致命的影響を与えかねないものはないという。ただ、それは「現在見つかっていない」というだけで、これから見つかるかもしれない。見つかったときは、超巨大ダーツをぶつけるしかないのかもしれない。リアル・アルマゲドンの世界だが、そういう事態が到来しないことを心より祈るばかりだ。
それにしても、宇宙ネタはワクワクが大きくて楽しい。
~お読みくださり、ありがとうございました~