おじさん少年の記

疲れた時代に、癒やしの言葉を。からだはおじさん、こころは少年。

【サラリーマンの英検1級攻略術】~26・「使える」サイト探訪~

限られた時間と予算の中で、英検1級に合格したい!という社会人の方をイメージしながら書いている。

 

※簡単なプロフィルはこちらになります

 

どうせ英語を勉強するなら、単語やイディオムを無機質に覚えるだけでなく、海外の文化や生の様子も吸収したいところだ。

 

一つ、参考になりうるサイトを見つけた。もちろん無料なので安心していただきたい。

 

VOA(VOICE  OF AMERICA)

 

米国の国営放送、といったところか。ただし英国BBCや日本のNHKのような報道機関ではなく、合衆国政府の情報発信機関、といったほうがよいようだ。いわゆるマスコミではない。あちらの国のプロパガンダを担う組織といえる。

 

それを加味しても、1本1本の記事に読みごたえがある。例えば7月4日(独立記念日)の記事では、この日が米国民にとってどのような意味があるのか、また、独立宣言の中から抜け落ちていた問題(白人以外に対する人権意識が欠落していたこと)といった課題についても簡潔にまとめられている。

 

文章自体は、それほど難解な単語は使われていない。ボリューム的にも、5~10分程度で読み切れる程度で助かる。とにかく、あちらの国の人々や政府が考えていること、気にしていること、大切にしていることを、可能な限り偏見なく伝えようとしているように感じる。

 

こんな記事には驚いた。

www.voanews.com

 

この20年で、米国民の主要機関(政府・州・警察・病院・学校など)に対する信頼度が急降下しているというのだ。銃の乱射事件あり、医療費高騰あり。あちらは共和党民主党が二大政党制で回しているが、いずれも支持者におもねりひずみをもたらしているーとの不満がたまっているようだ。

 

あちらの国にも課題はたくさんある。人々の多くが生活に苦しみ、政府に諦め、将来を憂えている。「欧米では~」とあちらの国々が進んでいるような話を耳にすることが多いが、当事者の指摘(反省を込めた)を読むと、「隣の芝生は青い」的なものの見方から脱却できる。日本の良さ、課題も客観的にとらえられると考える。

 

別の記事だが、独立宣言の崇高な理念を紹介する一方で、「その配慮は当時、黒人にまで及んでいなかった」と課題もしっかり指摘していた。こういう、陰の面も含めて率直に伝えてくれるため、より実態に迫れてありがたい。

 

英米にはほかにもさまざまなマスコミがある。が、多くは有料で原稿すべてを読むことができない。その点、VOAは全文を読むことができ、アプリの操作性もいい。

 

あと、変に批判に偏りすぎたり、迎合したりしていないのも、いい。マスコミはどこの国のも多かれ少なかれ何かしら偏っているようにみえる。読んでいて疲れを感じる。語学を主軸に置きながら視野を広げるという面では、VOAのような政府機関も悪くない。

 

英検準1級を取得している方はぜひ活用されることをおススメしたい。

 

引き続き「使える」サイトの発掘を続けて参る所存だ。

 

~お読みくださり、ありがとうございました~