疲れたサラリーマンに、古の和歌が響く。
~簡単な自己紹介~
【サラリーマン・癒やしの和歌】1・疲れたこころに染み入る - おじさん少年の記
どうしようもないことで悩んだり、
起きてもいないことに怯えたり。
組織で働いていると、あれやこれやと悩み事を抱えるものだ。
ときには思う。もう、どうでもいいわぃ。と。
しるしなき
ものを思はずは
一杯(ひとつき)の
濁れる酒を
のむべくあるらし
巻三(三三八)
考えても
仕方ないことを思うくらいなら
1杯の
濁り酒でも
呑んだほうがましだ
出典は万葉集。詠み手は大伴旅人。ちょうど「令和」の宴を主催した人物だ。
千年以上の昔から、先祖たちは同じように悩み、語り、呑んでいた。
どうしようもないことで心を砕いても仕方がない。
なるようになれ。
そう吹っ切り、目の前のささやかな喜びに浸ってもいいじゃないか。
元気と励ましを与えてくれる歌だ。
~お読みくださり、ありがとうございました~