金も時間もないけれど、意欲はあるというサラリーマンの方に役立ちそうな情報を提供していきたい。
私が1級を目指すにあたり、一貫して努めたのは、「英語を楽しんで学ぶ」ということだ。
語学は苦行でも修行でも、味気のないルーチンワークでもない。日々出会う表現やものの見方に目を洗われ、感動するのが語学の醍醐味だと感じている。
なので、合格に欠かせないボキャブラリーの強化について、市販の単語帳を使わなかった。代わりに、自分で単語帳をつくっていった。
市販の単語帳は、過去の出題事例や傾向を踏まえて選りすぐった数千の単語や表現が載っている(と考える。詳細は目を通していないので分からない)。一見、近道のようにもみえるが、肝心なところで問題がある。
面白くないのである。だってそうだ、「1日に〇ページ分を覚える!」と決めて、日々無機質に並ぶ英単語を頭に詰め込んで、何が楽しいだろうか。これでは語学学習は続かないし、英検合格後のモチベーションも持たないのではないかと考える。
なので、私は実際に現在進行形で使われている英語表現を自主的に探し、メモしていった。
ツールは複数あるが、主にお世話になったのはBBCのストレートニュースだ。スマホのアプリもある。1本のニュースが、10分以内で充分読める程度に要約されており、かつ、時代の最先端の表現が使われている。その中で、「この単語はよく見るなあ」「この表現、なんかかっこいい」と感じるものが出てくるはずだ。それを、無理のない範囲で、メモしていく。週末の空いた時間に、小型のノートに記入していく(ページの中央に縦線を引き、左側に日本語、右側に英語を書く)。平日は、通勤時間などにゆっくり復習する。
この繰り返しで、ポケットサイズのノート(1冊50ページ程度。100円にもならない)が7冊ほどたまった。これ以外にボキャブラリーの強化はしておらず、これでも1級に合格することができた。
ちなみにノートづくりでは、必ずしも試験合格だけにこだわることなく、映画(ハリウッド映画など)やドラマ(フレンズなど)の中で「いけてるやん~」という表現も積極的にメモしていった。
少なくとも私は、楽しみながらボキャブラリーを増していくことができた。途中で挫折することは、なかった。
語学で不合格となっても、命を奪われることはない。なにも悲壮感を漂わせて勉強することもない。1級合格自体がゴールである必要もないと考える。一つの通過点として、楽しく、ゆっくり、自分のペースで異国の文化やものの見方を吸収していくことが、振り向くと結果をもたらすこともあるのではないかと考える。
最後に、私がリスニングなどで大変お世話になった米国人科学者がいる。名前はmichio kaku。日系3世だ(確か)。専門は物理学(超ひも理論)とのこと。めちゃくちゃ御高名な方らしいが、難しいテーマをかみ砕いて、笑いを交えて解説してくれる。動画を見ていただけると分かると思うが、まるで落語を聴いているかのように面白く、会場がバカ受けしている。
スピーチが「速いな」と思ったら、youtubeの速度を0.75ぐらいに落として聴くことをおすすめする。だいぶ聞きやすくなるはずだ。
最初の一言でドカンと笑いを誘う芸は、もはやエンターテイナーといえるのではないか。
michio kakuは科学入門の本もたくさん書いている。原著を一冊取り寄せてみるのも悪くないと考える。楽しく、感動しながら、英語だけでなく科学全般を学べるのだから、こんなありがたいことはない。
https://www.youtube.com/watch?v=_wdYsGEKqa4
※本日は仕事でヘバったのでバタンQします。コメントなどをどなたかくださった場合は、明日お返事いたします。皆さま、よい夢を。おやすみなさいませ~