おじさん少年の記

疲れた時代に、癒やしの言葉を。からだはおじさん、こころは少年。

【サラリーマンの英検1級攻略術】42・読解力が先か、リスニング力が先か

限られた時間と予算の中で、英検1級に合格したい!という社会人の方をイメージしながら書いている。

 

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英検1級では、読む・聞く・書く・話すのすべてが求められる。いずれも一定程度以上の水準をクリアする必要がある。

 

で、みんなあくせくしこしことリーディングやらリスニングに精を出すわけである。

 

そうはいっても、時間には限りがある。ましてや社会人ともなると、仕事や家庭の責任や心労で多くを割くことは難しいだろう。

 

選択と集中、とまではいわなくても、どれかに力を入れる必要があると私は考える。

 

で、どれに力を入れるか。私見をいわせていただくと、

 

読解力

 

これに尽きる。これがあってこそのリスニングであり、ライティングだ。

 

読む、読む。内容の伴った、起承転結の整った文章を、とにかく読みこなす。愉しんで、興味を持って、読めるものを、読む。こうする中で、いつの間にか英語圏の思考、言い回し、文章の流し方が、考えるともなく身に付いてくる。私はそう感じている。

 

リスニングは、これもてこ入れしたい分野だが、そもそも自分の頭にボキャブラリー(単語・イディオム・いいまわし)が入っていないと、音が入ってこない。あるいは、音が頭に入ってきてはいても、まったく理解できない。そこでフリーズとなる。

 

だから、まずは読むことだ。読む対象には、小説やニュースなどの書き言葉に加えて、映画などの話し言葉も含まれる。話し言葉も、字幕を見ながら身に着けてしまう。

 

読む力が増してくれば、リスニングに加えて書く力も高まる。今、世の中にはライティングの教室などもあるようだが、必ずしもそういった支援の手を借りなければ合格できないわけではない。

 

自分に合った水準の文章を読む。内容的にも自分が心から面白いと思えるものを選ぶ。楽しみながら日々、読みこなし、少しずつボキャブラリーを増やしていく。

 

これは一見遠回りのようだが、亀さんのようだが、1年もすれば怖ろしいほど力が増していることに気づくだろう。

 

愉しんで、一歩一歩、進んでいきましょう。私もひたすら匍匐前進を続けております。

 

~お読みくださり、ありがとうございました~

【サラリーマンの英検1級攻略術】41・使えるサイト

限られた時間と予算の中で、英検1級に合格したい!という社会人の方をイメージしながら書いている。

 

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英語力を鍛えるうえで役立つサイトは山ほどある。ここ最近、私がお世話になっているサイトをご紹介する。

 

Yahoo | Mail, Weather, Search, Politics, News, Finance, Sports & Videos

 

ベタで申し訳ない。yahooのアメリカ本国版だ。これがいや、なかなか素晴らしい。

 

政治経済文化芸能スポーツ、なんでも取り上げている。ホットなニュースが満載だ。ニュースソースも右寄り、左寄り、ゴシップ紙と何でもござれ。あらゆる視点から日々の出来事が取り上げられ、分析されている。

 

そこで使われている英語は、まさに21世紀の言葉であり、覚えがいがある。そのまま使える。また、何より英語圏の人々の見方、考え方がうかがえる。表現を知るとともに、英米圏の思考に迫ることができる。こんな素晴らしい生きたテキスト、ないではないか。

 

私の勉強の仕方はこうだ。

スマホでヤフートップに飛ぶ(お気に入り登録している)

②気になったニュースを読む(5~10分で読める。この間、知らない単語があっても辞書を引かない。完璧に理解することを目指さず、文章の流れ、流し方、書き手の伝えたいことの把握に意識を向ける)

③同じニュースを2回読む(こうすることで中身がより深く入ってくる。気になった表現は「ははあ、こういうモノの言い方をするのか」などと感想をあえて心の中でつぶやきながら、意識に残るようにしながら、読み進める)

④どうしても気になる単語があれば、最小限、調べる

⑤(ここ大切!)記事の一番下にある「view comment」をクリック!ここでは一般読者が感想を投稿している。各ニュースを読んで、英米圏の人たちはどう感じたのか。異論、反論、なんでもあり。そこに目を通すと、さらに英米圏の考えを深く理解できる。また、ここではよりフランクな表現が登場する。スラングなど。これもまた学びがいがある。

 

このような流れだ。一つの記事に、どうだろうか、15分程度はかけている。長いとみるか短いとみるかは人によるだろうが、相当に充実した時間になることは間違いない。

 

最近読んだのはこれだ。実に面白い。

 

news.yahoo.com

 

ロシアのウクライナ侵攻に端を発した今回の混乱で、フィンランドの首相が「ヨーロッパは正直なところ、脆弱だ」と発言したというのだ。

 

傍目からみるとヨーロッパはさまざま問題を抱えながらも世界屈指の経済圏であり、軍事同盟(NATO)を持つ強力な統合体のようにみえる(私は)。ところが、この首相は率直に「実態はアメリカ頼み。私たちは自分たちで物事を解決できるだけの力と覚悟を持たなければいけない」と危機感をあらわにした。

 

いやあ、内部からの、しかも構成国の一つのリーダーがこのような率直な発言をするとは、驚いた。

 

記事の中では、EUの高官によるこのような発言も紹介していた。

 

"What would have happened if, instead of Biden, it would have been Trump or someone like him in the White House? What would have been the answer of the United States to the war in Ukraine? What would have been our answer in a different situation?" 

 

今回のウクライナ侵攻について、もしアメリカの大統領がバイデンではなくトランプだったら一体どうなっていたと思うか?と問うたのだ。記事によると、アメリカはこれまでのところウクライナに1兆円近い支援をしているが、もしビジネスマンのトランプさんが大統領だったら、これほどの支援をしてくれていただろうか?というわけだ。もしアメリカが支援の手を引っ込めたりしたら、我々EUはなすすべがなかったかもしれない、というわけだ。

 

この主張がどれだけ正当性を持つのかは分からないが、少なくともそのような危機感をヨーロッパ―のリーダーたちが抱き、明確に言葉として発しているのが非常に重く感じられた。

 

これだけでも興味深かったが、commentをみるとこれまたさまざまな意見が出ていて、読み甲斐があった。おおむね、ヨーロッパのアメリカ頼みの現状に危惧を抱いているようだ。その一つは以下の通り(抜粋)。

 

I am so glad that a Europe Nation finally says the truth, that they all know. Without America (for now) Europe Nations would fall. I hope that the EU will strengthen a mighty EU Army capable of defending all of their great Nations.

 

ちなみにこの記事とコメントだけで、おそらく数十のナウでいけてる英語表現に触れることができた。時事情勢に触れるだけでなく、最新の英語表現も学べる。それから、ニュース原稿なので、いかに読みやすく文章を書くかという意味でのテキストにもなっている。これは、読まない手はない。

 

ということで、アメリカのヤフーは一つ学習材料として活用してはいかがだろうか。

 

また、面白いサイトを発見したらご報告いたします。

 

~お読みくださり、ありがとうございました~

 

 

【サラリーマンの英検1級攻略術】40・英検3級水準から短距離で1級に合格する方法

限られた時間と予算の中で、英検1級に合格したい!という社会人の方をイメージしながら書いている。

 

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今この瞬間こそ英語レベルは高くはないものの、意欲はある、頑張って1級をとりたいーという社会人の方がいらっしゃるかもしれない。

 

どうすれば忙しい時間を割いて合格水準にまで到達することができるか。私なりの考えを提案させいただきたい。

 

まずは、基本的な文法をかっちり抑えることだ。英語は第1~第5文型(SV、SVC、SVO、SVO1O2、SVOC)から基本的に成り立っている。逆にいうと、何かメッセージを英語で発したいと思えば、この5パターンのうちどれかの形を活用すればいい。実にシンプルだ。

 

これをしっかり身に着けた上で、補足的なルール(関係代名詞、受動態など)も合わせて学んでいく。これで、もう大方、1級ラインが見えている。

 

私大の入試問題のように、重箱の隅をつつくような文法問題は解けなくて全く問題ない。「使える英語」を話す・書く・理解するうえで、こうした細かな文法はほぼ役に立たない。基本さえ押さえれば、英検1級は解けるし、書ける。

 

基本的な文法を抑えた上で、あとは一定のボリュームの英文を、読む+音読する。文章を読みながら、実際に使われた単語やイディオムをメモし、自分だけの単語帳をつくっていく。

 

流れは上記だが、実用的な参考書というのがある。私自身の経験からイチオシを紹介する。

 

【文法理解】

〇ビジュアル英文解釈(駿台文庫)

 →上下2巻。毎回、適量の英文と日本語訳、文法解説が載っている。少しずつ文法を学んでいける(階段式)。1日1課、英文をノートに写す+訳を自分なりに書く+赤ペンで添削する~という作業をこなす。60課を消化した段階で、驚くほど実力がついていることに気づくだろう。

 

〇テーマ別英文読解教室(同)

 →上記テキストの上級版。これをこなせば怖いものなし。テキストは超難関大学の入試問題。

 

ボキャブラリー増強】

hellotalk(過去の投稿) 

 →無料の手作り用単語帳アプリ。これを駆使することで効率的に語彙を増やしていくことができる。

 

英語だけでなく、語学は「聞き流しで覚えられる」ものではない。非ネイティブはやはり、文法から入っていくしかない。逆にいうと、それが最短経路だと考える。自転車の乗り方(順番)を理解し、実践し、繰り返していくうちに、やがて乗り方そのものを忘れる(文法を意識しなくなる)。

 

大学入試で最も近いタイプの問題を出すのは東京大学だろう。小難しい単語や熟語を交えることなく、比較的平易な単語で読み込ませる内容の問題を解かせる。英作文も、要約問題もある。1級と比べると東大のほうがまだやさしい。なので1級対策がそのまま東大対策になる。受験生の子供さんがいたら、親子で1級にチャレンジするのも熱くていいかもしれない。

 

主要5教科のうち、英語だけは勉強するものではなく楽しむもの(友達をつくる手段)だと考える。ぜひぜひ、関心のある方は一緒にがんばりましょう。

 

~お読みくださり、ありがとうございました~

 

【サラリーマンの英検1級攻略術】39・ぶっちゃけ1級を取るメリット

限られた時間と予算の中で、英検1級に合格したい!という社会人の方をイメージしながら書いている。

 

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忙しい社会人の時間と頭脳を使いつぶしてまで目指す英検1級に、一体どれくらいの御利益があるのか。

 

これはどなたも関心があることだと思う。そこで私が感じたメリットを紹介したい。

 

まず、職場でも語学の面で一目置かれる。それこそ、語学にかけては一段階高めに評価してもらえる。語学をある程度操れるということは、それだけ論理的理解・意思伝達の能力が備わっているという証にもなる。特に中年になって取得した場合、「日々仕事で忙しいのによく勉強も頑張ったな」と素朴に感動の目で見てもらえる。中年以降でとると、インパクトが大きい。みなさん、がんばろう。

 

私は地方の中小企業に勤めているため日ごろ英語を使う機会はほとんどないが、英語が必要になる仕事ではこれまでも声がかかってきたし、これからもたびたび出てくるだろう。

 

あと、これもいわずもがなだが、同じ英語能力を持っていても、資格があるのとないのとでは対外的な信用度が違う。ある国際関係の機関とやりとりする必要が出た際、資格のところで「英検1級」と書くとそれだけで話がスース―進んだ。

 

これが「準1級」だと、ちとインパクトが弱いと思う(実は準1級自体、レベルが極めて高いのだが)。準1級をお持ちの方は、ゴールがもうすぐそこまで見えている。ぜひねじり鉢巻きで最後のスパートをかけていただきたい。

 

最後に、1級をとっておくと家族に自慢できる。特にお父さんの場合、妻や子供たちにそれとなくドヤ顔ができる。「お父さんって、いっつもはダサくてくさいけど、一応英語だけはそこそこ話せるのね」と、そこだけ、認めてくれる。あと、親が喜ぶ。「うちの息子は優秀だ、そいつを生んだ私たちも優秀だ」と自分たちで悦に入っている(のかどうかは分からないが、喜んでいる)。

 

とまあ振り返るといろいろ恩恵にあずかってきた。対外的な信用度を高める上でも、ぜひ一発目指していただければと思う。ファイト!

 

~お読みくださり、ありがとうございました~

 

 

 

【サラリーマンの英検1級攻略術】38・くだけた表現を吸収する

限られた時間と予算の中で、英検1級に合格したい!という社会人の方をイメージしながら書いている。

 

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堅苦しいエッセイやリポートばかり読んでいると、疲れてくる。英検一級の文章題はたしかに硬派なものが多いが、リスニングをはじめくだけた表現が使われる場面もある。

 

なんといっても、日常生活やビジネスの場ではこうした柔い表現のほうが主に使われている。こちらを積極的に吸収することは、一級合格以上に大きな価値がある。そう私は考える。

 

というわけで、手っ取り早くそうした柔い表現を身に着けたいと思ったら、欧米版〇ちゃんねるともいうべき reddit をのぞくことをおすすめしたい。

 

テーマごとに誰でも意見を投稿できる。情報交換も積極的にされている。内容も面白いものが多い。あと、悪口や誹謗中傷は削除されるので、読後感が悪くなることもない。

 

こないだ、面白いトピックの投稿を見つけた。

 

https://www.reddit.com/r/LifeProTips/comments/ykzk2s/lpt_kill_the_idea_that_you_have_to_be_good_at/

 

LifeProTips とは、生活に役立つ情報、といったぐらいの意味だ。世界中の人がいろんな知恵を書き込んでいる。このスレッドの投稿者はこう書いている。

 

LPT: Kill the idea that you have to be good at things to enjoy them, that every hobby has to become something you're good at and that you can earn something from it. Sing off key, draw poorly, let your food burn. This will make your hobby more relaxed and you will try more things.

 

趣味の世界で、「上達しなければいけない」と自分を追い詰める必要はない。下手だからこそ楽しめるということもある。カラオケのキーが外れて、いいじゃないか。絵が下手で、いいじゃないか。下手の横好きだ。

 

なるほどなあ。面白い。表現で

sing off key

draw poorly

let your food burn

 

というのはどれも面白い。let food burnとはイメージが沸きそうで思わず笑ってしまう。つくった料理がまずすぎて、口の中がやけどしてしまう、そんなニュアンスだろうか。

 

こんなのを、まとめて覚えてしまうと、テレビ番組なんか見ていて「あ、あれか!」と分かると思う。

 

この投稿に対する別の人たちの投稿もあり、これまた読み甲斐があった。

 

In my experience, earning something off your hobby is great if you're in a pinch, but it turns the hobby into a chore after a while.

 

金銭的にピンチのときは、趣味でお金稼ぎをするのはいいけれど、やがて面白みのない「仕事」になってしまうんだよなあ。そういったニュアンスだ。うむ、然り。

 

earn ... off --  (--から..を稼ぐ)

 

これもすぐ使えそうな表現だ。

 

chore

この単語は知らなかった。調べると「雑務」といった意味のようだ。覚えとこ。

 

こんな形で、redditの投稿から実に多くの柔らかい表現を吸収することができる。これを毎日やっていると、どこかでググーンと語彙力が伸びているのを実感するはずだ。

 

まあ内容自体が面白いので、飽きずに続けられること間違いなしだ。

 

~お読みくださり、ありがとうございました~

【サラリーマンの英検1級攻略術】37・イディオムの覚え方

限られた時間と予算の中で、英検1級に合格したい!という社会人の方をイメージしながら書いている。

 

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put, get, through, over といった単純な単語を組み合わせることで、無尽蔵とも思えるほどの意味が生まれてくる。その一つ一つを頭に入れるのは実に大変だ。

 

だが、英検一級の試験では当然ながら出題される。文章題の中にも登場する。大変だが、体にしみこませておくと、アウトプットの場でも頼もしい武器になる。具体的には筆記(エッセイ)とスピーチ(2次試験)だ。

 

さて、これらをどうやって覚えるか。

 

私の場合は、

 

日本語の意味+ヒント(イディオムの頭文字)⇔イディオム

 

を単語帳の裏表に書くという形で覚えていった。具体的には

 

「ストレスを発散する(b-o-s-)」 ⇔ 「blow off steam」

「息抜きに(~する)(f-a-c-)」 ⇔ 「for a change」

 

といった具合だ。

日本語から、該当する唯一のイディオムを言い当てるのは至難の業だろう。複数の言い回しがあるからだ。そういうこともあり、頭文字だけをヒントとして載せておく。そこから言い当てることができるだけでも充分だと考える。

 

逆に、イディオムから日本語への方向は単純だ。そのまま和訳を言い当てるだけでいい。

 

これは私が実践して繰り返した結果たどり着いた方法であり、万人受けするかどうかは分からない。ただ、ボキャビルディングに苦労していらっしゃる方がいれば、試しに活用してみられることを提案する。

 

なお、単語帳づくりについてはQUIZLETという無料アプリを活用している。具体的な方法についてこちらをご参照いただければと思う。

 

ともに頑張り、楽しみ、伸びていきやしょう。

 

~お読みくださり、ありがとうございました~

 

【サラリーマンの英検1級攻略術】36・アラフォーからの合格最短経路

限られた時間と予算の中で、英検1級に合格したい!という社会人の方をイメージしながら書いている。

 

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年を重ねるほど記憶力は衰える。英検一級では何千ものボキャブラリーが求められるだけに、ハードルは高くなる一方のようにも見える。

 

だが、勝ち方はある。それはつまり、語彙問題を捨て、その他(読解・エッセイなど)でカバーするという方法だ。

 

語彙問題は確か20問ほどあるが(5年ほど前の記憶で申し訳ない)、このうちまあ、12問ほど正解を取れれば大丈夫だ。

 

「そんなにできないよ」と思われる方がいるかもしれないが、このうち4問ほどはいわゆる「あてずっぽう」だ。単語の語頭や語尾などから意味を推測し、当てたものだ。

 

語彙問題はこのように、語頭・語尾などに分解すればおおよその意味がつかめる単語がかなり多く含まれている。たくさんの文章を読んでおくと、推測力が養われ、毎回3~4問は「あてずっぽう」作戦で正解をつかむことができる。

 

と、いうわけで、ボキャビルディングにそれほど血道を上げなくても、なんとか合格できる可能性はある。忙しいサラリーマン、主婦の方々も、勝てるのだ。

 

ボキャビルに当てる時間を、なるべく読解に当てたほうが効率的で、モチベーションも保てると思う。とにかく英文を読む。5~10分程度で読み通せる程度の文量の記事を、毎日複数本、読む。興味をそそられるものを。

 

私は夜寝る前、スマホのアプリで①BBCVOAredditの無料記事・投稿をランダムに読んでいる。最近はウクライナ情勢ものがトップに来ることが多いので自然と読む機会が多い。使用する表現が繰り返されるため、いつの間にか体に染みつく。小麦やエネルギーの価格変動など、経済情勢にまつわる記事にも自然、目を通すことになる。世界情勢を「外」の目でとらえながら、語彙も自然に増やすことができる。最も効率的で有意義な学習法だと考える。

 

海外のローカル記事も面白い。

 

www.bbc.com

 

公の場での発言ではないようだが、それでも差別発言は「一発退場」となるようだ。人種やLGBTに関する意識は、多民族国家アメリカでは非常に強く、配慮が必要ということなのだろう。

 

例えば上記の記事の中にも、私にとって未知の単語がたくさんあった。ただ、いちいち調べることはしない。おおよその意味を類推しながら、話の骨子をつかむことを最優先にして読み進める。読み切る。これを重ねていくうちに、推測力が鍛えられる。英検一級の語彙問題でも生かされる。

 

単語やイディオムではなく、文章の流れに意識を集中するようにしていると、スピーキングのときに(2次面接)、フレーズがすらすらと出てくる。これも大きな効果だ。

 

とにかく読む。移動中の電車の中で。昼飯を食べながら。寝る前に。寝ていてふと目が覚めたときも。

 

積み重ねが、忙しいアラフォー以上を合格ラインに導くはずだ。

 

お互い頑張りましょう。

 

~お読みくださり、ありがとうございました~

 

 

 

 

 

【サラリーマンの英検1級攻略術】35・「惰性の時間」を生かす

限られた時間と予算の中で、英検1級に合格したい!という社会人の方をイメージしながら書いている。

 

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英検1級を目指す社会人の方々の多くが、仕事や家庭などで多忙な日々を過ごされていることと拝察する。

 

忙しい中で、どうやって合格レベルにまで語学力を鍛えるか。

 

「惰性の時間」を使うにこしたことはないと考える。

 

それは「スマホをいじる時間」だ。私自身もそうだが(そうだった、と過去形にしたい)、暇があるとスマホを取り出し、SNSをチェックしたりヤフーニュース(固いものではなく、芸能スポーツ関係など)を無意識に眺めたりしている。

 

この時間を、語学に当ててしまったらいいじゃないか。

 

私はスマホBBCVOAのアプリを落としている。この二つは世界各地のニュースを無料で全部提供してくれている。文量もそれほど多くない。内容も旬で、強い関心を呼び起こす。読んでいて、思わず「ふむふむ」とうなずいてしまうことが少なくない。

 

細かい単語とか表現とかにこだわらず、とにかくザーッと読んで、大意をつかむ。英語を通して、世界の流れを知る。その中で、結果的に、無意識的に、表現や単語を体になじませていく。

 

いちいち辞書で調べることもしない。調べようとすると手間がかかり、心理的に負担となる。何より、ニュースそのものに集中できない。とにかく、読む(ニュースそのものを理解する)ことに集中する。

 

これは実に効果的だ。辞書をひかない、と決めてしまえば、気持ちも楽になり、どんどん次のニュースに飛んでいける。

 

正直、ヤフーニュース(日本語)やSNSをだらだら眺めているよりも知的好奇心を刺激され、世事にも通じ、何より語学力向上につながる。

 

最初のうちは、単語単語につまづいてしまうかもしれない。だが、「分からんものは分からん」と割り切り、とにかく最後まで読み通してしまううちに、だんだんと慣れてくる。それどころか、文章の内容それ自体に関心が向き、「もう1本ニュース読んでみよう」と積極的になる。

 

私は夜、寝るときによくスマホいじりでBBCVOAのニュースを数本読み流す。ときどきNASAの配信記事も(NASAは単独のアプリを提供している)。どれも面白い。あと、一般人投稿型のredditも読む。これは誰でも投稿できるので、文章がくだけていて面白い。

 

ここ3か月ほど、「惰性の時間」を徹底的に語学に当てている。すると気づいたが、頭の中で以前にまして英語がスラスラ出てくることに気づいた。構文、リズムがますます身についてきたように感じる。

 

英検1級をとった後も語学の道に終わりはなく、力不足を実感するばかりだが、それでも上記のやりかたを実践し、これまでとは違った手ごたえを感じはじめている。

 

まだまだ実力は足りないが、「これはいいかも」と感じたやり方は積極的にご報告していきたい。

 

語学を愛する人、ともに楽しみながら伸びていきましょう。

 

~お読みくださり、ありがとうございました~

【大将と私】9・隠れた知識人

変わり者の大将の紹介↓

ojisanboy.hatenablog.com

 

男やもめの大将が営む居酒屋はどこまでも油くさく、むさくるしく、しかしそれだけにアジがあって、一部の男性客にとってはたまらない楽園だった。

 

一見、教育とは無縁のようにみえた。が、実は大将は学のある人だった。

 

白い門で知られる、あの大学を現役で合格し、ストレートに卒業していたのだ。

 

専攻はたしかドイツ文学(か哲学)。なんだかカッコいい。道理で、店はときおりバッハなどドイツ人音楽家の楽曲が流れていた(これは私の思い込みかもしれない。大将はお父様の影響もあってクラシック全般が好きだった)。

 

学がある、とはいったが、大学でしこたま勉強したというわけでもなかったようだ。私の聞き覚えている範囲では、大将は入学後数か月ですっかり授業に出るのをやめた。で、同郷の男連中の下宿先に押しかけては麻雀やら酒やらで楽しいナイトライフを送っていた。ただ、ちゃっかり単位は取り、無事に卒業したところは抜け目ない。やるのう。

 

遊んでいるようで、勉強もおろそかにしていなかったところも、私にとっての大将の魅力だった。

 

大将の「学」好きをにおわせるものが店にあった。カウンター越しの壁に掲げられていた、今日のおすすめを手描きしたホワイトボードだ。そこには不動の四番というべきか、どっしり居座ったまま動かない一品があった。

 

「Wasser Und Luft      ¥0」

 

ドイツ語をかじった方ならわかるだろう。「水と空気」だ。

 

なんや、しゃれとるやん。大将、いけてるやん。

 

アルファベットの、よくわからんメニューたった一つが、味気のないメニュー表に品というか、学びの芳り、奥深さのようなものをもたらしていた。

 

私もたまたま大学でドイツ語をかじっていた。だから店に入ってすぐ気づいた。大将の、ユーモアの中ににじむ知的好奇心・テイストにすごく惹かれた。

 

大将は語学全般に関心が深かったのだろう、一緒にスナックにいったときはよく洋楽(英語)を歌った。発音はいうまでもなく、抑揚、リズム、実に流暢で、美しかった。私も語学好きなのがどこかで分かったのかのか、よく私にも洋楽の歌でマイクを渡してくれた。大将がカウンターで頬杖を突きながら、気持ちよさそうに私が歌うのを聴いていたのをよく覚えている。

 

天下御免の遊び人のようにみえて、学びを愛する、深みのある人だった。

 

ただ、もしまた大将と話ができるとしたら、ちょっとした意地悪も兼ねてこう聞きたい。

 

大将、wasser とluft 以外に、覚えているドイツ語、ありますか?

 

・・・

 

「しゃあしい!こーん。」と、元気な声が返ってきそうだ。

 

 

 

~お読みくださり、ありがとうございました~

 

【サラリーマンの英検1級攻略術】34・「今」使われている表現を吸収する

限られた時間と予算の中で、英検1級に合格したい!という社会人の方をイメージしながら書いている。

 

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英検は準1級、1級と階級が上がるにつれて文章題のボリュームが増してくる。見慣れない単語や表現がいくつも出てくる。そのたびに慌ててしまいそうになるが、文脈の中から類推する習慣をつけておけば、ある程度は語彙不足をカバーできる。

 

単語・イディオムについては、市販のテキストが何冊も出ている。そちらを活用されている方もたくさんいらっしゃるだろう。ただ、それだけが解ではないと思う。私は「今」「実際に」使われている言葉を吸収したいと思い、テキストは使わずニュースサイトなどを通じて拾った単語帳を自前で作った。それしか使わず、合格した。

 

世の中は現在進行形で変化している。言葉もそうだ。新しい単語や概念が生まれ、広がっていく。それが定着すると、派生した単語や表現も現れてくる。やはり常に「今」「生」を追い続けていくことが大切であり、効率的であり、エキサイティングだと感じる。

 

例えば下記のニュースを参考にしよう。

 

https://www.voanews.com/a/us-urges-americans-to-leave-russia-quickly-/6766867.html

 

ロシア情勢の緊張の高まりを受け、米国政府がロシア在住の二重国籍取得者(米国+ロシア)に対し、国外避難を呼びかけたーというものだ。

 

たとえばこのニュース1本だけでも、実践的で今後さらに使われるだろう単語や表現が多数現れている。

 

・dual-citizenship(二重国籍

・be conspricted(徴兵される)

・military service(軍役)

・(russian) authorities (ロシア当局)

 

軍事用語が多く実用性があるか疑問に思われる方は多いだろうが、これからも当面はこうした単語が英語サイトに何度も何度も登場してくるだろう。こうしたニュースに日常的に触れていると、すっかり慣れ、自分の言葉として身に着けることができるようになる。

 

英検2次試験のスピーチでは時事ネタが取り上げられることも多い。こうした単語をスラスラと口に出せるようになると非常に頼もしい。

 

ニュースサイトでは、慣用句や基本的な単語の使い方も非常に勉強になる。

 

・on short notice(すぐに、直ちに)

 →すぐには~できない、といいたいときに使えそうだ。覚えとこ。

・express concern(懸念を表明する)

 →やや深刻な不安を表現したいときに、このconcernという言葉がぴったりは    まりそうだ。ふむふむ。

・freedom.....are not guaranteered(・・の自由は保証されていない)

 →法的に、国家的に認められていない、というニュアンスがguaranteeという言葉には含まれているのか。参考になった。

 

こういう形で、ニュース原稿1本から相当量の生きた表現を吸収することができる。何より、世の中の動きをつかめる。おしきせのテキストからは得られない学びと気づきがある。

 

それにしても、米国がロシア在住の国民に国外脱出を強く呼びかけるとは、踏み込んだものだ。よほど危機感が高まっているのだろう。ロシア側が常軌を逸した行動に出ないことを祈る。

 

話を英語学習に戻す。どのサイトを参考にするかは、それぞれの英語学習者のレベルと興味関心によるので一概にどこがいいとはいえないだろう。気軽に、redditなどの投稿に目を通しながら、発掘していくといいのではないかと思う。

 

英語を学習中の皆さま、一緒に頑張りましょう。

 

~お読みくださり、ありがとうございました~

 

 

 

【サラリーマンの英検1級攻略術】33・読み流す、聞き流す

限られた時間と予算の中で、英検1級に合格したい!という社会人の方をイメージしながら書いている。

 

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英検1級に合格してからも、英語の勉強はそれまでと変わりなく続けている。ネイティブレベルには到底到達せず、その自覚もあり、ただひたすらに言葉を覚え、感覚を身につけようとバタバタともがているのが実態だ。

 

合格するまでは、どうしても試験にパスすることが頭にちらつき、インプット(単語を覚える、表現を覚える)に力を入れがちだった。

 

だが、これだけで語学力が質的に上がるとは正直、思えない。一つ一つの単語を確実に吸収していくことも大切だが、それ以上に、多くの文章を読み、聞き、英語の表現やリズムの感覚自体を体にしみこませることが欠かせないと思う。

 

合格してからは、「覚える」よりも、こういった「しみこませる」方向に力を入れている。自分の興味のある本や記事(私の場合は宇宙もの)をひたすら読む。読む。読む。そして、同じく興味のあるトーク番組(コメディ番組、スタンドアップ、科学番組など)を聞く。ひたすら聞く。

 

途中、分析を挟まない。「この単語ってどういう意味だっけ?」と思っても、いちいち調べない。それよりも、言葉の流れ、リズムを感じ取る。その行為を重ねて重ねて、表現しようのない言語感覚をみにつけていく。そのように努力する。

 

今はこうした「読み流し」「聞き流し」の実践段階だ。これが奏功するかはしばらく時間をおかないと分からないが、少なからずプラスに働くのではないかーと期待を持っている。

 

できれば合格前にこうした実践もしておいて悪くはなかったかも、と今となっては思う。英検1級のリスニングは特に会話のフランク化が進んでいる。昔のように杓子常軌な会話ではなくなっている。一つ一つの言葉が聞き取れなくても、文章のリズムから大意とポイントをつかむことは可能だ。その技術を磨くことが合格につながると思う。

 

目先の得点(単語を覚える)を稼ぐことは非常に大切だ。その上で、中長期的な語学力磨き(意識を注ぎながら、聞き流す、読み流す)も有効だと思う。

 

ネイティブレベルには正直、達するのは難しいかもしれない。それでも、近いレベルまでにはいけると思う。今後もいろいろ試行錯誤し、効果があったと感じたことについてはこちらで報告していきたい。

 

~お読みくださり、ありがとうございました~

【サラリーマンの英検1級攻略術】32・「自分の言葉」で話す

限られた時間と予算の中で、英検1級に合格したい!という社会人の方をイメージしながら書いている。

 

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以前、仕事の延長線上でアメリカを訪れた。

 

それまで訪米経験はなかった。語学自体はずっと「抜かず刀」で磨いてきたものの、現地での実践経験はなく、どれくらい役に立つかは分からなかった。不安があった。

 

業務自体は、通訳さんもいてくれたことからつつがなく終えることができた。

 

ただ、流れでお酒を交えた親睦会もあり、そこでは語学力が試された。

 

もう40を越えたいいおっさんであることもあり、特段萎縮することもなく、目が合った人と雑談を交わしていった。ジャパニーズ・サラリーマンはアフターファイブこそ本領発揮の場なのだ(古いか)。ビジネス関連の色が濃い親睦会ということもあり、米国と日本との間の文化の違いなどで話が盛り上がった。

 

私は相手さんの言う言葉の7割程度しか理解できなかった。が、その身振り手振り、表情から、いわんとすることはほぼつかめた。それに対して、私の話す言葉は語彙に乏しかったが、平易な言葉を使いながらもシンプルに、伝えたいことを、トントンとリズムを踏みながら話していった。それが、相手に伝わった(と表情から推察できた)。

 

文法や単語は多少間違っていてもたいしたことはない。要は、伝えたいポイントをはっきりさせること。文章の流れは「~だから・・だ」「~だけれども、・・だ」、このどちらかで構成した。分かりやすく。日本式に極端な謙遜や賛辞の表現を使うことなく、現地の方の表情を見ながら、自分のメッセージが伝わっているかどうかを確かめながら、コンパクトに伝えていった。

 

あれ、こんなにスムーズに外国語で会話ってできるんか。

 

拍子抜けした。お酒が少し入っていたこともあり、あっという間に相手さんとの距離が縮まった。その後も会話の様子を見ていた別の方が現れ、地元経済や地域貢献などについて意見交換をした。

 

意思疎通をスムーズにする上では、細かな文法や表現にこだわる必要はない。下手でもいい、自分の使いこなせる言葉で、シンプルに、伝えればいい。そのことを、当時の経験から学んだ。

 

真面目な日本人は、とかく上手く話さなければと焦りがちだと思う。が、ネイティブでもなし、所詮できるわけはない。かといって卑下する必要もない。非ネイティブであることを負い目に感じることもなく、堂々と、自らの体得したシンプルな言葉で、メッセージを伝えるよう心掛けることが大切だ。

 

初めての訪米で思いのほか意思疎通がスムーズにいったことは、大いに自信になった。

 

英検の面接も同様だ。借りてきた言葉で答えようと冷や汗をかいて失敗するぐらいなら、簡単な言葉でもしっかり使いこなせる自分の表現でメッセージを伝えるほうが百倍ましだ。合格にも近づく。そうした姿勢がスピーチや会話の肝になると考える。

 

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【サラリーマンの英検1級攻略術】31・無料のオンライン交流会を活用する

限られた時間と予算の中で、英検1級に合格したい!という社会人の方をイメージしながら書いている。

 

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ひと昔前には「駅前留学」が流行った。

 

それはそれで意義があったのかもしれないが、授業料は安いとはいえず、サラリーマンや主婦にとっては少々つらい教室だったと思う。

 

しがないサラリーマンである私としては、こうした有料の教室に頼るだけでなく、無料でも学べる場のリサーチを大いに提案したい。zoom会議がすっかり浸透したコロナ時代だ。こうした技術を駆使して、言語学習にも役立てる道はあるはずだ。

 

私は言語交流アプリ「hellotalk」をダウンロードし、ここで世界各地の人々とお互いの言葉を教えあいこしたり、文化を紹介しあったりしている。助け合いの精神で営まれており、「教えてもらう」ことだけにこだわる人は敬遠される。

 

このアプリで、オンラインセッションのようなものが開かれている。アメリカ人が開いたり、カナダ人が開いたり、さまざまだ。こういうものに参加し、時折発言することも生きた言語学習につながる。

 

アプリ利用者の中には、別にzoomを使った英会話セッションを開いている人もいる。顔出しになるので賛否は分かれるだろうが、気にならない方はぜひ検討されてはいかがだろうか。

 

学校に通って一方的に教わるのでなく、お互いに教え合う。そこには通学とは異なる醍醐味があり、文化交流の真髄があると考える。

 

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【サラリーマンの英検1級攻略術】30・簡単な単語ほど大切

限られた時間と予算の中で、英検1級に合格したい!という社会人の方をイメージしながら書いている。

 

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英検1級で苦労した課題の一つが、スピーチだ。

 

与えられたトピックに従い、自分の考えを述べる。与えられた時間はたしか、3分程度だったろうか。それに基づき、面接官(2人)から質問を受ける。論理的に説明ができれば、合格ライン到達だ。

 

振り返って思うのは、語彙力はそれほど求められないということだ。難しい、専門的な用語を知らなくても、使えなくても、簡単な動詞や名詞に置き換えて主張ができれば何の問題もない。というよりもむしろ、そちらのほうが聞き手(面接官)にとっても分かりやすく、望ましいと考える。

 

私自身のスピーチは、今振り返ると実に稚拙だったと思う。たしか死刑制度の是非だったかと思う(これは1次試験のエッセイだったかもしれない)。いずれにせよ、二律背反的なトピックで、どちらかの立場を選んで主張せよ、という話だった。

 

トピックを言われたとたん、私は正直にいって、迷った。どっちが正しいかなんて、簡単にいえるもんじゃない。だが、ここは語学のテストだ。正しいか否かではなく、選んだ選択肢の正当性をある程度主張できればそれでいい。で、どちらかを選んだ。

 

回答するときには、ほとんど難しい単語を使わなかった。いや、正直にいえば、難しい単語が頭からスッと出てこなかった。それから、トピック自体が難しかった。なので最初から正直に心境を明かした。

 

well ah, it's a very difficult question to answer. but i would choose ... because ....

 

このような形で切り出したと記憶する。「~と考える」はthink, guess, 「賛成する」はsupport, im for...などと答えた。難しくなく、口からスッといえるボキャブラリーを鍛えていた。これは良かった。

 

日ごろからスッといえる表現をどれだけ身につけておくかは、合格に直結するとても大切なポイントだ。英検準一級にも当てはまる。

 

日本語でも簡単なことばが、意外と英語にサッと変換できないことが多い。「簡単な」「避ける」「受ける」「見通す」などなど。いろんな表現を、あらかじめメモ帳のような形で反復練習し、舌になじませておくといいと思う。

 

このやり方は、英検2~3級でも大いに有効だ。ぜひ検討してみていただきたい。

 

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【サラリーマンの英検1級攻略術】29・反省を踏まえた提言

限られた時間と予算の中で、英検1級に合格したい!という社会人の方をイメージしながら書いている。

 

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私は30代後半で憧れの1級に合格できたが、やり方をもっと上手くすればもっと早くクリアできたのではないかと思っている。

 

いや、試験合格だけでなく、語学力そのものをもっと短期間に効率的に伸ばすことができたのではないかと思っている。

 

これは試験を目指す人に共通する足枷だが、学びを進める上ではどうしても「復習」に割く時間が必要になる。それは大変重要なことであり、しっかり振り返りをするからこそ進歩ができる。ただ、振り返りすぎるとその分「前に進めない」のも事実なのである。

 

語学でいえば、「復習する」=テキストを読み返す、単語帳を見直す、といったことになる。一方「前に進む」=新たなテキストを読む、知らなかった表現に触れていく、ということになる。

 

両方をバランスよくできると一番いいのだが、試験がちらつく段階ではどうしても復習に目が行ってしまう。これは効率がいいのかどうなのか。今でも分からない。

 

合格した今だからこそ、思うがままに勉強してみたいと思っている。そこで、とりあえず「復習」はおいといて、英字サイトや投稿サイトをどんどん読み進めるようにしている。

 

ああ、こんな表現があるのか。ほう。

 

こんな感慨を抱くことが一つの記事の中に何か所か出てくる。これを、反射的に自作の単語帳アプリに登録したくなるのだが、これをぐっと我慢する。そして、どんどん読み進める。辞書もなるべく使わない。極力、推測でカバーする。そうして、生の英文・表現にどんどんぶつかり、触れ、体になじませていく。

 

これによって自分の語学力がどう変化するのかはまだ分からないが、当面はこの調子で実験的に語学学習を続けていきたい。数か月もすれば、善かれあしかれ変化が現れてくるはずだ。やはり「復習」を怠るとトータルの語学力は落ちるのか。あるいは「経験」の蓄積がプラスに働き、より自然に英語表現が身につくようになるのか。

 

結果を肌で感じるようになったら、またここで報告したい。とりあえず英検受検予定者の方々は、オーソドックスで間違いのない「復習」「前進」ミックス型をとることをおすすめしておく。

 

言いそびれたが、英検3級など中級レベルの方は、何より「復習」が大切だ。一歩一歩振り返りながら進むことが大切。前進前進へとアクセルを踏み出すのは、準一級挑戦ぐらいからがよいのではないかと経験的には感じている。

 

それにしても語学上達の道は険しく、先が見えないものだ。大変だが、その分面白く好奇心をくすぐられる。語学好きな方々と一緒にこの山をぼちぼち登っていきたいものだ。

 

~およみ下さり、ありがとうございました~